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中堅メーカーのE社は都心に5,000m2近い遊休地を所有しています。周辺環境の進展に伴ってオフィスの適地として変化してきたことに加えて、容積の割り増しなどの都市計画が具体化し、高度利用のための環境も整ってきました。
この機に土地の有効活用を図り、財務体質の強化に繋げたいという相談を受けました。ただし、新たな資金負担や事業リスクを負わずに安定収益を上げることが条件です。
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三菱地所では、定期借地権と開発型証券化を組み合せたオフィスビルの開発&運用を提案いたしました。 |
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【1】 |
E社所有地に定期借地権を設定 |
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【2】 |
三菱地所が出資・設立したSPCと定期借地契約を締結(50年間) |
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【3】 |
SPCがエクイティ及びノンリコースローンで資金調達し、オフィスビルを建設 |
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【4】 |
三菱地所グループが商品企画・開発・竣工後に必要となるすべての業務を担当 |
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【5】 |
定期借地期間満了後、E社に更地で返還 |
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このスキームを使えば、E社は定期借地契約締結時に保証金が入り、その後50年間にわたって毎年安定した地代収入を得ることができます。
この提案のポイントは、定期借地権によるビル開発にノンリコースローンが付いたこと。背景にはビル事業に豊富な経験を持つ三菱地所がSPCに出資し、企画から開発、管理運営まで一貫して業務を受注したことで事業計画の遂行力、収益の長期安定性などを金融機関が評価した側面があります。
このビルは、オフィス需要のボリュームゾーンを捉えた商品企画と強いリーシング力で竣工前に優良テナントが決定、現在も満室稼動を続けています。 |
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